2013年7月7日の午前3時頃、
北九州市小倉北区大田町の民家の16歳の女性が倒れたそうです。
「娘がたおれた」との110番通報で発覚したとのこと。
今回、女性が倒れた原因としては、
硫化水素というものが考えられているそうです。
そもそも硫化水素とは、
目、皮膚、粘膜を刺激する
有毒な気体だそうです。
自然に発生するものとしては、
火山ガスや
温泉がよく知られていると思います。
温泉では
「硫黄の匂いがする」
と言われることが多いですが、それは、この硫化水素の匂いだそう。
人工的に発生するところとしては、
石油化学工業や下水処理場、ごみ処理場、
更には、飲食店などの厨房排水で設置される分離槽や溜め枡内で、
水が循環しなくなると発生することもあるとのこと。
今回の事故では、消防と小倉北署員が駆けつけた時に、
民家近くの下水管につながる側溝から
硫黄のような臭いがするのを消防隊員が確認。
この硫化水素で致命的な中毒症状が起きるのは
600ppm程度とのようですが、
小倉北署や消防の現在までの調査では、
側溝から検出された硫化水素の濃度は
最大40ppmだったとのこと。
50~100ppmあたりになると、
症状としては、気道刺激、結膜炎が出てくるようですが、
普通だと倒れるほどの濃度ではなさそうですね。
女性は
部屋の窓を開けていたところ、気分が悪くなったとのことですが、
付近に石油化学工場などもないそうなので、
硫化水素はやはり、汚水や生活排水などから発生したとのことで引き続き調査しているとのこと。
なお、女性は病院に搬送されましたが、
症状は軽く、その日うちに退院できたそうです。
また、濃度がそんなに高い訳ではなかったので、付近の住民の方の避難などはなかったそうです。
まだ、原因がはっきりしていないようなので、
できるだけ早く、原因解明につながることを願います。
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